左手デバイス
ここのところElite Dangerous:Odysseyをプレイしているのですが、上下左右の平行移動を割り当てていたLogitechのX56 H.O.T.A.S.のスロットルのアナログミニスティックの左右が反応しなくなってしまい、操作割り当ての変更で対応したのですが思ったように動かすのが難しくなったため思い切って左手用の操作デバイスを導入しました。
今回導入したのはVirpilのConstellation ALPHA-L・Flightstick Z-Extension・MongoosT-50CM2 Baseです。
MongoosT-50CM2 Base。
Virpilのフライトスティック用ベースとしては他にWarBRD Baseが存在しますがWarBRD Baseがデスク上での使用を想定した構造なのに対して、MongoosT-50CM2 Baseは専用マウントで固定しエクステンションでスティックを延長して使用するのを想定した構造になっています。
そのため可動範囲が少し狭く(WarBRD Base 22度・MongoosT-50CM2 Base 16度)、スプリングも硬めになっています。
真上からの画像。軸の真ん中にスティックと接続するコネクタがあります。
上面に2つあるゴムキャップを外すとスプリングのプリロード調整のボルトがあります。
マニュアルやレビュー動画ではマイナスドライバのボルトでしたが今回の製品では4mmの六角レンチのボルトになっていました。
底面側。2.5mmの六角レンチのボルトでカバーが固定されています。
ボルトを外すとカバーが取れて内部構造を見ることができます。
上面の調整ボルトを緩め切るとカムを保持しているアームを下に展開できます。
カムは2.5mmの六角レンチのボルト2本で固定されています。
ボルトを外すとカムを取り外すことができます。
MongoosT-50CM2 Baseには4種類のカムが付属しています。
右上が標準でセットされている航空シム向けソフトセンターのカム、右下が航空シム向けセンター無しのカム、左上がスペースシム向けのソフトセンターのカム、左下がスペースシム向けのセンター無しのカムです。
スペースシム向けはスプリングの硬さの変化が一定、航空機向けは端に行くほど変化の度合いが大きくなる形状になっています。
調整ボルトを抜くことでスプリングの交換が可能になっています。
MongoosT-50CM2 Baseにはソフト・ミディアム・ハードの3種類のスプリングが付属しています。
標準で装着されているミディアムからソフトに変更してあります。
WarBRD Baseはフックで引っ掛けて引っ張るスプリングが使われていますがMongoosT-50CM2 Baseは大きな力がかかることを想定して縮めるスプリングになっており耐久性にも優れた構造になっています。
Constellation ALPHA-L。
Virpilには実機の物を模したスティックもありますがConstellation ALPHAはスペースシムなどでの使用も想定した架空のデザインのもので右手用のRと左手用のLが用意されています。
左右の捻りでラダー操作にも使えるアナログ軸も内蔵されています。
ヘッド部分にはプッシュボタン付きのアナログミニスティック、ボタンx2、プッシュボタン付き4方向HATx2、2段階プッシュボタン付きスクロールホイールが配置されています。
スクロールホイールは押し込むと一段目のボタンが、ほとんど押し切った状態から更に押し込むと2段目のボタンが同時入力になります。
親指側のサイドにはプッシュボタン付きの4方向HATが配置されています。
ヘッドのサイドにはプッシュボタン付きの2方向HATが配置されています。
クリアパーツのフードはLEDで点灯するようになっています。
トリガーは2ステージになっており、トリガーを引くとボタン3が入力されほぼ引き切った状態から更に押し込むと2段目のボタン4が同時入力されます。
トリガー前方のフリップトリガーはフリップトリガーだけ引くとボタン2が入力され、トリガーに接した状態から引くとボタン2とボタン3の同時入力、ほぼ引き切った状態から更に押し込むとボタン2とボタン3とボタン4の同時入力になります。
フリップトリガーは前方にはね上げることができ、この状態ではボタン1がホールドされます。
下から出ているブレーキレバーはアナログ軸とデジタルボタンの両方が組み込まれています。
小指のところにもボタンがありますがハンドレストを高い位置にセットすると操作が困難になります。
今回の肝のFlightstick Z-Extension。
これを装着することでスティックを横倒しのような状態で取り付けられるようになります。
実際に装着した状態。
これでスペースシムなどで前後左右で前後左右の平行移動、スティックの捻りで上下の平行移動の操作を割り当てればスティックの動きと機体の動きが非常に近い状態になります。
併せて購入したDesk Mount V4 - SとDesk Mount V4 Adapter - MongoosT-50CM2 Base。
厚みのある鉄板で構成されておりしっかりと固定できます。
既存のスロットルとの併用も考えてこの配置になりました。
LogitechのFLIGHT THROTTLE QUADRANTは干渉を避けるために1台に減らしました。
Elite Dangerous:Odysseyで軽くテストしてみましたが、まだ考えながら操作しなくてはいけなくて思い通りには動かせていないのですがそれでも今までよりも相手の側面や背面に張り付きやすくなっており、導入の効果はかなり感じられました。
移動の操作で指が塞がる事がないのも大きいかと思います。
以上VirpilのConstellation ALPHA-L・Flightstick Z-Extension・MongoosT-50CM2 Baseの簡単なレビューになります。