Fanatec Porsche 911 Turbo Wheel
前回も少し触れたFanatecのPorsche 911 Turbo Wheelを動画と写真でもう少し詳しく紹介します。(Porsche 911 Turbo S Wheel Ultimate Editionとの比較はこちらのエントリで)
まずは動画から。
キュルキュルといった感じの音が入ってます(特にステアリングを回しているところ)が、マイクの拾った部屋の環境音でノイズリダクションで除去しきれなかった音が副作用でそういう音に変化して混じってます。
次に写真(クリックすると本来の大きさで表示されます)、正面から。
正式にポルシェ社からライセンスを取得してあるだけあって、中央にでーんとポルシェのエンブレムが装着されてます。
Force Feedbackはベルトドライブで実現しているのでステアリングの動作はスムーズかつ静かです。
ガクガクといった感触やガタガタといった音は全く無いです。
右側面に電源コネクタとPS/2コネクタ・左側面にPS/2コネクタがあります。
PS/2コネクタはシフトレバーとの接続に使います。
なおシフトレバーと接続していない方のPS/2コネクタはペダルへの電源供給に使えます。
ステアリング裏から。パドル代わりのボタンがあります。
シーケンシャルシフトを装着していない場合は左右のこのボタンをシフトアップ・ダウンに設定する事が多くなるでしょう。
新しく出るPorsche 911 Turbo S Wheelではここが金属製のパドルになっているようです。
クランプ部。ステアリング下のダイアルを緩めることで幅の調節を行えます。
下面の2箇所のロックレバーを倒すことでテーブルにしっかり固定されます。
ロックレバーを起こすことで簡単に取り外しができ、ハンドル・ペダル共にワイヤレスのため接続されているのは電源ケーブルだけなので、使用しないときには別の場所に移すといった作業も手軽にできます。
またこのクランプを取り外してテーブルにボルトで取り付けることもできるようになっており、テーブルにボルト穴をあける際のガイドシートも付属しています。
右のスポークをアップ。ボタンが4つあります。
左側も同様に4つボタンがあります。
中央下スポークのアップ。
上半分が8方向HATで下半分が2つのボタンになってます。
下側のボタンはリムに近いので激しい操作をしてると押してしまうことが結構あるので、キー割り当てをする場合は注意が必要です。
ステアリング中央上のLED。
横のスイッチと8方向HATで設定変更の操作をします。
5つのプロファイルに回転範囲・Force Feedbackの強さ・Vibrationの強さを設定できます。
いくつかのゲームではここにテレメトリーを表示することができるようです。
Hパターンシフトを上から。6速+リバースになってます。
操作感はかっちりしてて、操作時には大きめの音がします。
ハンドルに挿入した2本の金属棒に装着してPS/2ケーブルで接続します。
接続用のPS/2コネクタは台座の底面にあります。
ハンドルの右側・左側どちらにでも取り付けられるようになってます。
こちらのエントリで分解した画像と解説をアップしてあります。
Hパターンシフトとシーケンシャルシフトを並べて横から。
左がHパターンで右がシーケンシャル。
シーケンシャルシフトの可動範囲は物凄く狭いので、かなりクイックな操作が出来ます。
こちらもHパターンと同様操作感と音はしっかりしてますので、素早い操作でも入力ミスは起こりにくいと思います。
なおHパターンシフトとシーケンシャルシフトは排他利用でどちらか一つしか装着できません。
ワイヤレスペダル。クラッチのついた3ペダルです。
アクセルは軽め、クラッチはそれより若干重め、ブレーキはぐっと重くなってます。
単三乾電池4本で約100時間動作します。
電池が残り少なくなるとステアリング中央上のLEDに警告表示がされます。
2分以上何も操作しないと待機状態になりアクセルを一番奥まで踏み込むと復帰します。
右側面にPS/2コネクタがあり、付属のPS/2ケーブルでハンドルと接続する事で電力供給も行えます。
なおFanatecのハンドルコントローラでペダルもワイヤレスなのはPorsche 911 Turbo Wheelだけなので、他のFanatec製ハンドルコントローラのペダルとは互換性が無く、そのためClubSport Pedalsと置き換えることもできません。
ペダルを裏返しにしてバッテリーカバーを外したところ。
付属のメタルパネルを装着してます。これを外すと滑り止めのラバーとベルクロがあります。
ワイヤレス受信機。ポルシェ911のキーを模した形状になってます。
反対側にはポルシェのエンブレムが付いてます。
白いLEDがハンドルとの通信状態のランプで赤いLEDがペダルとの通信状態のランプになっています。
ペダルが待機状態になると赤いLEDは消灯します。
USBメモリ。ワイヤレス受信機と同様にポルシェ911のキーを模した形状になってます。
容量は1GBで中にはドライバとマニュアルが入ってます。
そのためパッケージにはドライバ等の入ったCD-ROMは付属していません。
コントロールパネルのゲームコントローラの画面。
Function Testでは各軸・ボタンとForce Feedback・Vibrationのテストとステアリングのキャリブレーションができます。
シーケンシャルシフトを使っている場合はHパターンの1・2速の表示が対応しています。
Settingsでは各種設定が変更できます。
Autocenter springをオンにすると手を離すと自動でステアリングが中央に戻ります。
Wheel illuminationをオンにするとスポーク上のボタンにボタン番号が白く点灯します。
PS3に接続している場合はPSモードに切り替えるとオレンジでPSコントローラのボタン記号が点灯します。
Wheel angleはステアリングの回転範囲を1°単位で変更できます。
Dampening strengthの効果はいまひとつよくわかりませんが(マニュアルにはゲームコントローラ画面の事に関する記述が一切ありません)、言葉の意味からするとタイヤに入力された力によるステアリングの動作を抑える効果ではないかと思います(この機能はどうもPorsche 911 Carrera Wheelのみ対応しているようです)。
Drift modeはステアリングを操作したときの慣性の強さを設定する項目だと思われます(開発者のblogのこのこのエントリに説明がありました。パワステのような軽快な操作感を再現する機能のようです)。
Combined pedalsはアクセルとブレーキを一つのアナログ軸にまとめる機能です。
UpdateにはドライバのバージョンとFanatecの公式サイトのURLが表示されます。
Telemetry Dataではゲームが対応している場合ステアリング中央上のLEDに表示する各種情報について設定できます。
ここで確認できる範囲ではrFactorとRacing Sim 2とRacing Sim 3が対応しているようです。
またこのPorsche 911 Turbo Wheelには装着できませんが、他のFanatec製のハンドルを使っていてClubSport Pedalsを接続している場合ブレーキペダルへのVibration設定もできます。
以上、画像と動画でPorsche 911 Turbo Wheelの紹介をざっとしてみました。
国内には極少数しか入ってきていないと思いますし、web上でもほとんど情報が無いデバイスなので少しでも参考になる情報を提供できたらとレビューしてみました。
新しく出るPorsche 911 Turbo S WheelはXBOX360対応とForza Motersport 3の推奨コントローラーになっているようなので、海外ではユーザーが大きく増えると思いますので情報も集まりやすくなるかもしれませんね。
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