2022年12月 4日 (日)

HOSAS

最近SaitekのPro Flight Combat Rudder Pedalsのセンター付近の物理的な遊びが大きくなってきており、微妙なコントロールがしにくくなってきていたので、思い切ってブラックフライデーセールでVirpilConstellation ALPHA-RMongoosT-50CM3 BaseACE Torq Pedalsを購入して操縦環境を更新してみました。

右手は前回購入したMongoosT-50CM2 Baseに7.5cmのFlightstick Extensionを挟んでConstellation ALPHA-Rを装着。
Constellation ALPHA-R + MongoosT-50CM2 Base

カムはソフトセンターの航空シム向けカムでスプリングはソフトを選択。
捻り軸はロックしてあります。
Constellation ALPHA-R + MongoosT-50CM2 Base

MongoosT-50CM3 Baseの外観はほぼMongoosT-50CM2 Baseと同じですがマウントアダプターを取り付ける金具が無くなっておりマウントアダプターWarBRD Base用のものにプリロード調整穴を追加したものになっています。

MongoosT-50CM3 Base

MongoosT-50CM2 Baseとの大きな違いはドライクラッチダンパーの搭載です。
上の穴で前後の下の穴で左右のダンパーの強さを調整できます。
MongoosT-50CM3 Base

5cmのFlightstick ExtensionFlightstick Z-Extensionを挟んでConstellation ALPHA-Lを装着。
Constellation ALPHA-L + Flightstick Z-Extension + MongoosT-50CM3 Base

カムはソフトセンターのスペースシム向けカムでスプリングはソフトを選択。
Constellation ALPHA-L + Flightstick Z-Extension + MongoosT-50CM3 Base

左右方向は倒した状態から手を放してセンターに戻る際にばたつかない程度にダンパーを調整、前後方向は手を放しても位置を維持するようにダンパーを調整しました。
一番前に倒した状態。
Constellation ALPHA-L + Flightstick Z-Extension + MongoosT-50CM3 Base

一番後ろに倒した状態。
Constellation ALPHA-L + Flightstick Z-Extension + MongoosT-50CM3 Base

これでフライトシムのスロットルとしても利用できるようになりました。

ACE Torq Pedalsはヘリコプターのペダルを模したデザインで、上下にシーソー式でペダルが動きます。
ラダー軸のみでトゥブレーキはありません。
トッププレートとフットプレートの幅とペダルの前後位置を調整可能です。
トッププレートとフットプレートを一番広く、ペダルを一番後ろにした状態。
ACE Torq Pedals

トッププレートとフットプレートを一番狭く、ペダルを一番前にした状態。
ACE Torq Pedals

中央側面にドライクラッチダンパーの調整穴があります。その後ろには縮める方式のスプリングも見えています。
標準ではハードセンターカムとスタンダードスプリングが装着されています。
ノーセンターカムとハードスプリングが同梱されており交換ができます。
ACE Torq Pedals

ダンパーを強く利かせると足を離しても位置を維持するようになります。
ACE Torq Pedals

単体のUSBデバイスとして使用できますが、他のスティックベースやスロットルに接続して統合することもできます。
今回は右手のMongoosT-50CM2 Baseに接続しました。

キーボードマウントアダプターも併せて購入したのでそれを含めてセットアップ。
古いPCラックのため幅が狭いので左側はねじ止めオプションのマウステーブルに設置しています。
HOSAS
HOSAS

シートのサイドに配置。
Constellation ALPHA-R + MongoosT-50CM2 Base
Constellation ALPHA-L + Flightstick Z-Extension + MongoosT-50CM3 Base

ACE Torq Pedalsを設置しているのはアイリスオーヤマのメタルラックの部品(30cmメタルミニポール 4本セット・コの字バー x2・棚板 ・ウッドボード ・三角アジャスター 4個セット)を買って組み立てた台座です。
ACE Torq Pedals

キーボードマウントは本来はテーブルマウントの前側に取り付ける構造になっているのですが、前側だとスティックと干渉するので上側に設置しています。
キーボードマウント

Virpilの設定アプリは12/4現在の最新は20220720なのですが、MongoosT-50CM3 BaseACE Torq Pedalsにはそれより新しいバージョンのファームウェアが組み込まれていたため、ファームウェアを20220720に書き換えないとプロファイルの作成などができませんでした。
ACE Torq PedalsはUSBでPCに直接接続して作業を行う必要があります。

Elite Dangerous:Odysseyで軽くテストをしてみましたがACE Torq Pedalsは動作が上下のため足の動きが小さくて済むため操作が非常に楽です。ストロークが短いため微妙な操作はやや難しいかと思いましたが、動作が軽くスムーズでダンパーでばたつきを抑えられるため細やかな操作も可能です。
現状フライトシムを含めてトゥブレーキを使用するゲームをプレイしていなのでラダー軸のみでも不都合はありません。
スティックについては専用マウントで設置することでより操作のしやすい位置に配置することができました。ハンドレストが調整可能なのも合わさって操作性が向上しました。
左手はドライクラッチダンパーのおかげでスロットルとして利用できるようになりフライトシムとの兼用ができるようになりました。またダンパーを利かせていても軽くスムーズに動くため非常に操作性がいいです。

いずれの機器も精度も高くスムーズに動作しそれぞれの好みに合わせた設置位置や操作感の調整が可能なため、こだわりのあるコックピットの構築を実現することができます。

以上VirpilConstellation ALPHA-RMongoosT-50CM3 BaseACE Torq Pedalsの簡単なレビューでした。

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2022年7月 2日 (土)

左手デバイス

ここのところElite Dangerous:Odysseyをプレイしているのですが、上下左右の平行移動を割り当てていたLogitechX56 H.O.T.A.S.のスロットルのアナログミニスティックの左右が反応しなくなってしまい、操作割り当ての変更で対応したのですが思ったように動かすのが難しくなったため思い切って左手用の操作デバイスを導入しました。

今回導入したのはVirpilConstellation ALPHA-LFlightstick Z-ExtensionMongoosT-50CM2 Baseです。

MongoosT-50CM2 Base

MongoosT-50CM2 Base
Virpilのフライトスティック用ベースとしては他にWarBRD Baseが存在しますがWarBRD Baseがデスク上での使用を想定した構造なのに対して、MongoosT-50CM2 Baseは専用マウントで固定しエクステンションでスティックを延長して使用するのを想定した構造になっています。
そのため可動範囲が少し狭く(WarBRD Base 22度・MongoosT-50CM2 Base 16度)、スプリングも硬めになっています。

MongoosT-50CM2 Base

真上からの画像。軸の真ん中にスティックと接続するコネクタがあります。

 MongoosT-50CM2 Base

上面に2つあるゴムキャップを外すとスプリングのプリロード調整のボルトがあります。
マニュアルやレビュー動画ではマイナスドライバのボルトでしたが今回の製品では4mmの六角レンチのボルトになっていました。

MongoosT-50CM2 Base

底面側。2.5mmの六角レンチのボルトでカバーが固定されています。

MongoosT-50CM2 Base

ボルトを外すとカバーが取れて内部構造を見ることができます。

MongoosT-50CM2 Base

上面の調整ボルトを緩め切るとカムを保持しているアームを下に展開できます。
カムは2.5mmの六角レンチのボルト2本で固定されています。

MongoosT-50CM2 Base

ボルトを外すとカムを取り外すことができます。

MongoosT-50CM2 Base

MongoosT-50CM2 Baseには4種類のカムが付属しています。
右上が標準でセットされている航空シム向けソフトセンターのカム、右下が航空シム向けセンター無しのカム、左上がスペースシム向けのソフトセンターのカム、左下がスペースシム向けのセンター無しのカムです。
スペースシム向けはスプリングの硬さの変化が一定、航空機向けは端に行くほど変化の度合いが大きくなる形状になっています。

MongoosT-50CM2 Base

調整ボルトを抜くことでスプリングの交換が可能になっています。
MongoosT-50CM2 Baseにはソフト・ミディアム・ハードの3種類のスプリングが付属しています。
標準で装着されているミディアムからソフトに変更してあります。
WarBRD Baseはフックで引っ掛けて引っ張るスプリングが使われていますがMongoosT-50CM2 Baseは大きな力がかかることを想定して縮めるスプリングになっており耐久性にも優れた構造になっています。

Constellation ALPHA-L + MongoosT-50CM2 Base

Constellation ALPHA-L
Virpilには実機の物を模したスティックもありますがConstellation ALPHAはスペースシムなどでの使用も想定した架空のデザインのもので右手用のRと左手用のLが用意されています。
左右の捻りでラダー操作にも使えるアナログ軸も内蔵されています。

Constellation ALPHA-L

ヘッド部分にはプッシュボタン付きのアナログミニスティック、ボタンx2、プッシュボタン付き4方向HATx2、2段階プッシュボタン付きスクロールホイールが配置されています。
スクロールホイールは押し込むと一段目のボタンが、ほとんど押し切った状態から更に押し込むと2段目のボタンが同時入力になります。
親指側のサイドにはプッシュボタン付きの4方向HATが配置されています。

Constellation ALPHA-L

ヘッドのサイドにはプッシュボタン付きの2方向HATが配置されています。
クリアパーツのフードはLEDで点灯するようになっています。
トリガーは2ステージになっており、トリガーを引くとボタン3が入力されほぼ引き切った状態から更に押し込むと2段目のボタン4が同時入力されます。
トリガー前方のフリップトリガーはフリップトリガーだけ引くとボタン2が入力され、トリガーに接した状態から引くとボタン2とボタン3の同時入力、ほぼ引き切った状態から更に押し込むとボタン2とボタン3とボタン4の同時入力になります。

Constellation ALPHA-L

フリップトリガーは前方にはね上げることができ、この状態ではボタン1がホールドされます。

Constellation ALPHA-L + MongoosT-50CM2 Base

下から出ているブレーキレバーはアナログ軸とデジタルボタンの両方が組み込まれています。
小指のところにもボタンがありますがハンドレストを高い位置にセットすると操作が困難になります。

Flightstick Z-Extension + MongoosT-50CM2 Base

今回の肝のFlightstick Z-Extension
これを装着することでスティックを横倒しのような状態で取り付けられるようになります。

Constellation ALPHA-L + Flightstick Z-Extension + MongoosT-50CM2 Base

実際に装着した状態。
これでスペースシムなどで前後左右で前後左右の平行移動、スティックの捻りで上下の平行移動の操作を割り当てればスティックの動きと機体の動きが非常に近い状態になります。

Desk Mount V4 - S + Desk Mount V4 Adapter - MongoosT-50CM2 Base

併せて購入したDesk Mount V4 - SDesk Mount V4 Adapter - MongoosT-50CM2 Base
厚みのある鉄板で構成されておりしっかりと固定できます。

Constellation ALPHA-L + Flightstick Z-Extension + MongoosT-50CM2 Base + Desk Mount V4 - S + Desk Mount V4 Adapter - MongoosT-50CM2 Base

Constellation ALPHA-L + Flightstick Z-Extension + MongoosT-50CM2 Base + Desk Mount V4 - S + Desk Mount V4 Adapter - MongoosT-50CM2 Base

既存のスロットルとの併用も考えてこの配置になりました。
LogitechFLIGHT THROTTLE QUADRANTは干渉を避けるために1台に減らしました。

Elite Dangerous:Odysseyで軽くテストしてみましたが、まだ考えながら操作しなくてはいけなくて思い通りには動かせていないのですがそれでも今までよりも相手の側面や背面に張り付きやすくなっており、導入の効果はかなり感じられました。
移動の操作で指が塞がる事がないのも大きいかと思います。

以上VirpilConstellation ALPHA-LFlightstick Z-ExtensionMongoosT-50CM2 Baseの簡単なレビューになります。

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2022年5月15日 (日)

まな板

前回に引き続き銀河系を実寸大で再現したスペースコンバットシミュレータElite Dangerous: Odysseyをキャプチャしてみました。

動画を表示するにはhtml5に対応したブラウザで閲覧してください。

この動画はVRでのプレイをキャプチャしており音声はVR用に3Dサウンド化されたものを収録しています。
そのためヘッドホンでの視聴推奨となってます。
映像6Mbps、音声は192Kbpsでエンコードしてあります。
スペースの関係で本来の半分の解像度で貼りつけてありますので、本来の大きさで見たい方はダウンロードした物を再生してください。

 

ニコニコ動画版

動画内で使用しているツールについては前回の記事を参考にしてください。
今回新たに導入したツールは以下の通りです

VR Performance Toolkit
 DirectX11アプリでFFR(Fixed Foveated Rendering)とFSR(FidelityFX Super Resolution)を使用できるようにするツール。
 FFRはGeforce RTXシリーズやGTX16xxシリーズに実装された端に行くにつれて段階的に解像度を落とすことで処理を軽くする技術で、FSRは本来よりも低い解像度でレンダリングした画像を超解像技術で拡大して表示することで処理を軽くする技術です。
 以下のサイトで公開されています。

 GitHub VR Performance Toolkit

 

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2022年5月 8日 (日)

銀河

銀河系を実寸大で再現したスペースコンバットシミュレータElite Dangerous: Odysseyをキャプチャしてみました。

動画を表示するにはhtml5に対応したブラウザで閲覧してください。

この動画はVRでのプレイをキャプチャしており音声はVR用に3Dサウンド化されたものを収録しています。
そのためヘッドホンでの視聴推奨となってます。
一本目は映像2Mbps、二本目は映像3Mbps、音声はどちらも192Kbpsでエンコードしてあります。
スペースの関係で本来の半分の解像度で貼りつけてありますので、本来の大きさで見たい方はダウンロードした物を再生してください。

 

 

ニコニコ動画版

 

 

 

ニコニコ動画版

動画内では日本語によるガイダンスの読み上げがされていますが私の環境では

全般 A.I.VOICE 結月ゆかり
警告 CeVIO AI さとうささら
艦載機 CeVIO AI 弦巻マキ(日)
テキストチャット CeVIO AI 弦巻マキ(英)
Discord VOICEROID+ 東北きりたん EX (VOICEROID2にインポート)

という割り当てになっています。
Elite:Dangerousでの読み上げの設定方法については詳しい解説の動画を作成されている方がいますのでそちらを参照してください。

 

私の動画内で使用しているツールについても紹介しておきます。

EDHM(Elite Dangerous HUD Mod) + UI
 UIやHUDをカスタマイズするツール。
 豊富なプリセットが用意されていてすぐに使えます。
 個々の項目ごとのカスタマイズもできるので自分好みに弄れます。
 Odysseyに対応した最新版はDiscordのEDHM+UIのサーバで配布されています。
 導入するとやや表示が重くなりますのでグラフィックの設定のプリセットを一段階下げるぐらいの感覚で利用するのが推奨されています。

 Discord EDHM+UIサーバ

EDDI(Elite Dangerous Data Interface)
 Elite Dangerousが外部ツールとの連携用に提供しているAPIに接続してゲーム内の情報を取得して状況に応じたメッセージをWindowsの英語読み上げ機能に出力することができるツール。
 パーソナリティを編集することでメッセージの内容を変更することができます。
 以下のサイトで公開されています。

 GitHub EDDI

EDDItoTranslator
 EDDIが出力するメッセージを日本語に翻訳して棒読みちゃんに受け渡してくれるツール。
 DiscordのElite:Dangerous JpChatサーバで配布されています。
 EDDIのボイスロイド向けのパーソナリティも同じ場所で配布されています。

 Discord Elite:Dangerous JpChat

偽装ちゃん AssistantSeika
 棒読みちゃんは32bitアプリなので最近のA.I.VOICEやCeVIO AIのような64bitアプリとは連携できません。
 この2つのアプリは32bit・64bit両方のアプリと連携して棒読みちゃんの代わりにメッセージの受け渡しをしてくれます。
 偽装ちゃんには渡されたメッセージの一定以上がアルファベットだと話者を切り替える機能や複数の読み上げソフトを併用している場合にキュー待ちをせずに同時読み上げをさせる非同期読み上げといった便利な機能も実装されています。
 以下のサイトで配布されています。

 偽装ちゃん

 AssistantSeika

VoiceAttack
 音声入力でキー操作を行うツール。
 EDDIをプラグインとして呼び出せるので高度な操作も実現できます。
 Steamでも販売されていますが公式サイト版とインストール先が違ってくるのでEDDIをプラグインとして利用する場合はEDDIのインストール先をSteam版のインストール先に合わせる必要があります。

 VoiceAttack公式サイト

alterNERDtive VA profiles
 VoiceAttackのElite:Dangerous用のプロファイル。
 Elite:Dangerousのキーコンフィグファイルを自動的に読み込んでコマンドへのキー割り当てを行ってくれます。
 キーコンフィグファイルの更新をチェックしているのでゲーム側でのキーコンフィグの変更が自動的に反映されます。
 以下のサイトで配布されています

 GitHub alterNERDtive VA profiles

HCS Voice Packs
 VoiceAttackの有料ゲームプロファイル&音声データ集。
 Elite:Dangerousのキーコンフィグファイルを自動的に読み込んでコマンドへのキー割り当てを行ってくれます。
 キーコンフィグファイルの更新をチェックしているのでゲーム側でのキーコンフィグの変更が自動的に反映されます。
 音声データには海外ドラマの有名俳優を起用したものもあります。
 船ごとや用途ごとにVoice Packを使い分けることもできます。

 HCS Voice Packs公式サイト

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2019年11月30日 (土)

120Hz

VALVE INDEXが国内でも発売されましたのでHMDを購入しました。
2日ほど使ってみたのでHTC VIVE Proとの比較を軽くレビューしてみます。

正面から重ねて
VALVE INDEX,HTC VIVE Pro HMD 
本体部分の横幅はほぼ同じぐらいで縦はVIVE Proの方が広い感じです。

横から重ねて
VALVE INDEX,HTC VIVE Pro  HMD 
本体部分の前後の長さはそれほど変わらず。どちらもレンズを一番前に出して伸ばした状態です。
バンド部分はINDEXVIVE Proより作りが細くなっています。

 後ろから重ねて
VALVE INDEX,HTC VIVE Pro HMD 
INDEXのバンド部分の形状はHTC VIVEデラックスオーディオストラップ に近い形状です。

正面のパネルを外して
VALVE INDEX HMD 
四角い窪みがあり窪みの側面にはUSB端子があります。他社製や自作のデバイスを組み込むことができます。

後ろから
VALVE INDEX HMD
ダイアルを回すことでバンドを締めてサイズ調整ができます。

右側のダイアル
VALVE INDEX HMD
このダイアルを回すことで目とレンズの距離を調整できます。

下側から
VALVE INDEX HMD
左側にあるのが電源ボタンでWindowsの起動中に押すとSteamVRが起動します。右側にあるのがIPD調整のレバーでレンズとレンズの間隔を調整できます。
鼻のところのカバーは真ん中にスリットがあります。

レンズ部分
VALVE INDEX HMD
IPDは最大の70mmにまたレンズは一番奥に引っ込めた状態です。クッションはマグネットで装着されているので簡単に外せます。

クッションを外して
VALVE INDEX HMD
ケーブルの右側の窪みにはヘッドホン端子があります。

レンズの間隔を最小に
VALVE INDEX HMD
IPD最小の58mmだとこんな感じに。
映像パネルごとではなくレンズだけ動くので、レンズを目に一番近づけた状態ではIPD68mm以上で視界の外側の端に、IPD60mm以下で視界の内側の端に映像の表示されない領域がわずかにできます。68mm以上もしくは60mm以下になる人は少しレンズを離して無駄になる領域をなくした方がいいかと思います。

レンズを一番奥に引っ込めた状態
VALVE INDEX HMD
IPDは最大の70mmです。

レンズを一番手前に引っ張り出した状態
VALVE INDEX HMD
VIVE Proだと睫毛が触れるかなというぐらいまででしたが、INDEXは瞼にぶつかるぐらいまで近づけることができます。
これだけ近いと曇り易いかと思いましたが、使ってみるとほぼ曇ることがありませんでした。
VIVE Proではレンズが温まるまでは曇りに悩まされましたがINDEXはそんなことはなく快適です。

ヘッドホン
VALVE INDEX HMDVALVE INDEX HMD
付け根の部分で上下にスライドできます。
VIVE Proのヘッドホンは音がしっかり聞こえる範囲が狭くピンポイントな位置調整が必要でしたが、INDEXのヘッドホンはおおざっぱな位置調整で大丈夫です。
耳に触れない配置なので長時間の使用でも快適です。
耳から離れているため外の音が聞こえて没入感が削がれるかと思いましたが、離れてはいるものの耳に対して蓋になる配置なので外の音をほとんど遮断するようでほぼ聞こえません。
ヘッドホンについてはおそらくINDEXを使った人の誰もが高く評価する部分だと思います。

90度回転
VALVE INDEX HMD
ヘッドホンは後ろに回転させることができます。
上下のスライドと組み合わせて位置を調整します。

手に持った感じではVIVE Proより若干重く感じ、装着した状態でも気持ち前が重い感じですがVIVE Proを使っていた人ならほぼ同じ感覚で使えるかと思います。

ここからは実際にIl-2 Sturmovik Battle of battle of stalingradの拡張パックFlying Circusで使用してみての感想になります。
プレイした環境は
PC
CPU Intel Corei7-9700KF@5GHz
メモリ DDR4-3200 16GB x2
GPU MSI Geforce RTX 2080 Sea Hawk X

SteamVR設定
カスタム解像度 126%(2260x2512)
リフレッシュレート 90(VIVE Pro) 120(INDEX
モーションスムージング 有効

Il-2 Sturmovik Battle of battle of stalingradグラフィック設定
プリセット HIGH
Screen resolution 1280x720
UI scale Auto
Shadows quality Medium
Mirros Simple
Distant Landscape detail x2
Horizon draw distance 100km
Landscape filter Blurred
Grass quality Normal
Cloud quality High
Target FPS Off
Antialiasing Off
Gamma correction 0.9
Full screen Off
Enable VR HMD On
Multi GPU support Off
Vsync Off
SSAO Off
HDR On
Sharpen On
Use 4K textures On
Distant Buildings Off

になります。

まず装着して最初に感じたのが「色温度、高っ」です。
おそらくINDEXの色温度は9300Kで6700Kぐらいと思われるVIVE Proに比べてかなり青白い色合いになります。
またメニューの下地が黒の部分も明るく黒の表現ではかなり落ちます。

視野角については広くなってはいるものの、ぱっと見で違いがわかるほどではなく感動は薄いです。
ですが画面全体がくっきりと表示されており視界の端の方まではっきり見えるため、計器を確認するのに視界の隅でチラ見するだけでよく実際のプレイでは地味に効いてくる部分だと思います。

ゴッドレイはそれなりにありますがVIVE Proのようにフレネルレンズの年輪が見えるというほどではなく(視界の端の方に少し見えます)、飛行中に気になることはほぼありません。

ペンタイルではなくフルRGBの映像パネルのためか解像感が高く文字なども読みやすくSteamVRのカスタム解像度をVIVE Proよりかなり落としても差支えがないので、FPS重視の設定も可能です。
網目感はVIVE Proより更に少なくまず気になることはないでしょう。

有機ELのVIVE Proに比べてコントラストが落ちていますので、解像感の向上も重なって機影が背景に溶け込みやすくなっているような感もあります。
また影が強くなる位置関係だと黒いシルエットになってカラーリングやマーキングの識別ができなくなったりします。
ただこれについてはこちらが開発側が意図している表現に近いのかもしれません。

天候曇りアラスマップ市街地低空という重くなる状況ではモーションスムージングが作動しますが、VIVE Pro(90Hz)で作動して45fpsになると敵機の機影が二重にぶれて表示されてモーションスムージングが作動してるのがわかるのですが、INDEX(120Hz)で作動して60fpsになった場合はそういうことがなくFPSのカウンターを見ていないとモーションスムージングが作動しているのがわからないぐらいです。
おそらくはモーションスムージングなしだと75fpsあたりなのが、75fpsを45fpsに落としてから90fpsに補間だと補間されたフレームの誤差が大きくなってしまうが、75fpsを60fpsに落としてから120fpsに補間だと誤差が小さくなっているのではないかと思います。
違う設定や別のゲームでは逆のパターンになることもあるかと思います。
当初はFlying Circusでは90Hzや80Hzでの使用を考えていましたが、この結果から120Hzで常用することにしました。

軽く使ってみた感じですが、色合いとコントラストが好みの範囲に収まるのならVIVE Proの利用者の乗り換え先としてはお勧めかと思います。

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2019年1月 3日 (木)

生還

前回に続いて第二次世界大戦を舞台にしたフライトシミュレータIL-2 Sturmovik Battle of Stalingradの第一次世界大戦を題材にした追加パックFlying Circusをキャプチャしてみました。
Multiplyerです。

動画を表示するにはhtml5に対応したブラウザで閲覧してください。

この動画はVPTを使用してバーチャルサラウンドで作成されてます。
そのためヘッドホンでの視聴推奨となってます。
SONY HMZ-T3Wのヘッドホン端子を利用して録音し、H.264にエンコードしました。
映像2048Kbps・音声256Kbpsでエンコードしてあります。
スペースの関係で本来の半分の解像度で貼りつけてありますので、本来の大きさで見たい方はダウンロードした物を再生してください。
PCからはGeforce GTX 1070よりPCM7.1chで出力しています。

ニコニコ動画版

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2018年11月23日 (金)

再確認

前回に続いて第二次世界大戦を舞台にしたフライトシミュレータIL-2 Sturmovik Battle of Stalingradの第一次世界大戦を題材にした追加パックFlying Circusをキャプチャしてみました。
Quick Missionをつかったトレーニングです。

動画を表示するにはhtml5に対応したブラウザで閲覧してください。

この動画はVPTを使用してバーチャルサラウンドで作成されてます。
そのためヘッドホンでの視聴推奨となってます。
SONY HMZ-T3Wのヘッドホン端子を利用して録音し、H.264にエンコードしました。
映像2048Kbps・音声256Kbpsでエンコードしてあります。
スペースの関係で本来の半分の解像度で貼りつけてありますので、本来の大きさで見たい方はダウンロードした物を再生してください。
PCからはGeforce GTX 1070よりPCM7.1chで出力しています。

ニコニコ動画版

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2018年7月22日 (日)

追加パック

第二次世界大戦を舞台にしたフライトシミュレータIL-2 Sturmovik Battle of Stalingradの第一次世界大戦を題材にした追加パックFlying Circusをキャプチャしてみました。
Quick Missionをつかったトレーニングです。

動画を表示するにはhtml5に対応したブラウザで閲覧してください。

この動画はVPTを使用してバーチャルサラウンドで作成されてます。
そのためヘッドホンでの視聴推奨となってます。
SONY HMZ-T3Wのヘッドホン端子を利用して録音し、H.264にエンコードしました。
映像2048Kbps・音声256Kbpsでエンコードしてあります。
スペースの関係で本来の半分の解像度で貼りつけてありますので、本来の大きさで見たい方はダウンロードした物を再生してください。
PCからはGeforce GTX 1070よりPCM7.1chで出力しています。

ニコニコ動画版

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2018年6月24日 (日)

VR

昨年11月にRise of Flightの後継作のFlying Circusの製作が発表され、VRにも対応するとのことでHTC VIVEを導入してVR環境への対応とテストをしていたのですが、今月頭にVIVE Proへのアップグレードも行いました。

VIVE HMD
HTC VIVE HMD

Fallout 4 VRのキャンペーン中に購入したので特典のカバーがついてます。
オプションのデラックスオーディオストラップも装着しています。

後ろから
HTC VIVE HMD

デラックスオーディオストラップはクッション付のしっかりした樹脂バンドになっており装着感を大きく向上させます。
また後ろのダイアルで簡単に調整が出来るため、着脱も楽になります。
VIVEを導入するならセットで購入するのを強くお奨めします。

VIVE Pro HMD
HTC VIVE Pro HMD

正面のカメラが2つになっています。
デラックスオーディオストラップに相当するパーツも標準で備わっています。

後ろから
HTC VIVE Pro HMD

デラックスオーディオストラップに比べると頭の下側で支えるようになっています。
パッドも厚く大きくなって重さを広く分散してしっかり支えるようになっています。

並べて
VIVEとVIVE Pro

並べてみると分かるのですがVIVE ProVIVEより若干小さくなっています。
重さも少し軽くなっています。

後ろから
VIVEとVIVE Pro

並べてみると形状の違いが良く分かると思います。
VIVE Proでは下から支えることで重量配分の最適化がされており、カタログの数値以上に軽くなっているように感じます。
VIVEの時は前に重さが掛かっていたためか、上を見たり振り返ったりするのに体ごと動かさなければならずその動作が億劫でしたが、VIVE Proでは体をあまり動かさずに首の動作で周りを見回す事ができるようになりました。

コントローラ
HTC VIVE コントローラ

こちらもFallout 4 VRのカバーが付いてます。
フライトシムでは使用しないためモニタの後ろに置きっぱなしです。
Fallout 4 VRSKYRIM VRで軽くテストしてみましたが、HMDともども極めて精確にトラッキングされそれが途切れることは全くありません。
PlayStation VRも所有しているのですが、私の環境ではジョイスティックやそれを設置する台座代わりのラックなどがあるため、その陰にPlayStation Moveが入ってしまうとトラッキングが切れてしまいますが、VIVEVIVE Proでは問題なしです。

さて実際にIL-2 Sturmovik: Battle of Stalingradで使用しての比較ですが、VIVE Proでは解像度の向上に伴い映像の網目感がかなり減少しています。
フライトシムだと明るい空を背景にした状態が多いため網目感が気になりやすいので、これが改善された恩恵は大きいかと思います。
また遠距離の目標を視認しての識別もいくらかやりやすくなっています。
VIVE ProVIVEよりレンズが近くなっているのか視野角は同じ110度なのですがやや広くなったように感じられ、双眼鏡を覗き込んでいるような感覚が少し薄まっています。
そしてなにより装着感の向上で楽に周りを見回す事ができるようになったのは圧倒的な違いです。
画質の向上だけならば大きな費用を掛けてVIVE Proにアップグレードする意義はそれほど無いかもしれませんが、頻繁に素早く大きく頭を動かさなければならないコンバットフライトシムで使用するならばVIVE Proの頭の動かしやすさに投資する価値は十二分にあると思います。
コンバットフライトシム用にVR機器を導入しようという方にはVIVE Proを強く強くお奨めします。

VIVE Proの導入にあたっては必須環境が引き上げられているためいくつかの注意点があります。
まず一つがOSがWindows7以降からWindows8.1以降になっています。
私のゲーム用PCはWindows7でしたがドライブごとバックアップを取ってWindows10をクリーンインストールしました。

もう一つがUSBがUSB2.0からUSB3.0になっています。
USB3.0で帯域を大きく使う機器は相性問題が発生しやすく、VIVE Proもトラブルが起き易く接続するUSBポートのコントローラチップをかなり選ぶようです。
私のゲーム用PCのマザーボードはASUSP9X79 PROというUSB3.0が普及し始めた頃のマザーボードで、チップセットではUSB3.0には対応しておらずASMediaのチップを搭載してUSB3.0対応となっており、VIVEをUSB2.0ポートに接続して使用する分には問題ありませんでしたが、VIVE Proでは動作が不安定で実用に難有りでした。
USB3.0ポートにVIVE Proを接続するとデバイスは全て認識されトラッキングは正常に動作するのですが、USBオーディオデバイスには音が出力されずマイクも音を拾いませんでした。
カメラも有効にすると動作開始して10数秒でOSごとフリーズしたり再起動が掛かったりします。
またSteamVRの起動時や終了時にもOSのフリーズや再起動が掛かることもしばしばありました。
OSのフリーズや再起動が掛かった場合ビデオカードからの映像出力が液晶モニタで認識できないものになるといった現象も高確率で起きました。
カメラを使用しない場合はUSB2.0でも使用可能で、こちらはUSBオーディオデバイスもマイクも正常に動作しましたが、OSごとフリーズしたり再起動が掛かる現象は同じく発生しました。
安定動作しない場合公式ではIntelのチップを搭載したUSB3.0のPCI-Eカードの増設を推奨しているのですが、国内で出回っているUSB3.0のカードはASMediaやルネサスのチップを搭載したもので、何れもUSB3.0初期に登場したチップで相性問題が多いことで有名です。
色々と情報収集をしていて海外のフォーラムでASMediaのASM1142を搭載したUSB3.1カードでの安定動作の報告があったので、同じチップを搭載した玄人志向USB3.1A-P2-PCIE2を導入したところ安定して動作するようになりました。
こちらではカメラも問題なく使用できます。
ただUSBオーディオデバイスの音声出力の設定を24bit96kHzにすると音声がノイズまみれになります(マザーボードのUSB2.0ポートに接続した場合はこの現象はありませんでした)ので相性問題が全くないという訳ではありません。
VIVE Proの動作が安定しない方はASMediaのASM1142を搭載したUSB3.1カードの増設を選択肢に入れてみたらいいかもしれません。

それからVIVE Proを安定動作させようと色々弄っているときに気がついたのですが、VIVEVIVE Proも音声出力をUSBオーディオデバイスとビデオカードのHDMIもしくはDisplayPortのHDオーディオ出力のどちらかから選択可能になっており、VIVEでは遅延や負荷の事を考えてHDオーディオ出力を使うべきとの声もありましたが、VIVE ProではHDオーディオ出力では16bit48kHz固定でUSBオーディオデバイスでは24bit96kHzまで対応していて、VIVE Proはハイレゾ対応を謳っている事からUSBオーディオデバイスが推奨になっているのかもしれません。

あとこれは余談ですが映像デバイスとしての画質の面ではPlayStation VRが解像度が一番低いにも関わらず網目感が最も少なく一番良く感じます。
この辺は映像機器メーカーでもあり自前でレンズや映像パネルの開発・製造が可能なソニーの面目躍如といったところでしょうか。
もっとも映像視聴用途ならば同じソニーのHMZシリーズの方が更に適していたりしますが。
VR関係が一段落したらHMZシリーズの後継機も開発してもらいたいものです。

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2015年7月12日 (日)

強襲

久々に第一次世界大戦を舞台にしたフライトシミュレータRise of Flightをキャプチャしてみました。
今回はHanriot HD.1でのマルチプレイです。

動画を表示するにはhtml5に対応したブラウザで閲覧してください。

この動画はVPTを使用してバーチャルサラウンドで作成されてます。
そのためヘッドホンでの視聴推奨となってます。
SONY HMZ-T3のヘッドホン端子を利用して録音し、H.264にエンコードしました。
映像1280Kbps・音声256Kbpsでエンコードしてあります。
スペースの関係で本来の半分の解像度で貼りつけてありますので、本来の大きさで見たい方はダウンロードした物を再生してください。
PCからはGeforce GTX 970よりPCM7.1chで出力しています。

ニコニコ動画版

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